「アクティビストの動きに便乗する投資手法」とは(写真:イメージマート)
日本株急騰の牽引役となったAI・半導体関連銘柄のなかでも大きな注目を集めたのがキオクシアホールディングス(HD)だが、わずか1か月あまりで最高値から3分の1の水準まで下落した。この「キオクシア・ショック」を横目に見ながら、億り人はあえて値動きの荒いグロース株ではなく、別の土俵で利益を積み上げてきたという。その手法とはどのようなものか。
30代で資産11億円を築いた億り人のマック・チェリーさんが得意とするのは、いわゆる「バリュー」領域での投資だ。なかでも軸に据えるのが、物言う株主(アクティビスト)の動きに便乗する手法である。
「アクティビストの動きを見ながら、一緒に入れるものには一緒に入る戦法です」(以下、「」内のコメントはマック・チェリーさん)
キオクシアに手を出さない理由
配当を受け取りながら、MBO(経営陣による買収)やTOB(株式公開買い付け)といったイベントが起きて株価が大きく上がるタイミングを待つのがマック・チェリーさんの好むスタイルだ。
「キオクシアのような銘柄で大きく値上がりすることを狙うよりも、MBOやTOBのようなイベントが起きて株価が40~50%上がるチャンスのある銘柄を持つほうが自分に合っています。高い確度で40%取れる方法のほうが、毎日ドキドキするような銘柄よりもいいと僕は思う。アクティビストが一生懸命考えて“これは上がるのではないか”と思っている会社にアクティビストと同じくらいの水準で入れるなら、入っておいてよいだろうと考えるやり方です」
ただし、アクティビストであれば誰でもよいわけではなく、ファンドごとの特性を見極めることが欠かせないという。
「王道は米国の資産運用会社のエリオット・マネジメントに着目することです。エリオットが入ることが公表された案件は、公表後に買っても上がるケースが多い。ここが動いたら基本は買いという流れで考えています。一方、村上ファンド系は自分たちだけ売り抜けるケースが多い印象があります。ものすごくシビアにやっているので、すごいと思うと同時に、なかなかご一緒してもどうなるかわからない部分が大きいなと思っています」
