閉じる ×
閉じるボタン
有料会員限定機能の「クリップ」で
お気に入りの記事を保存できます。
クリップした記事は「マイページ」に
一覧で表示されます。
マネーポストWEBプレミアムに
ご登録済みの方はこちら
小学館IDをお持ちでない方はこちら
中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

「こんな話題で酒を飲む日が来るとは…」50代で旧友と真面目に語り合った“親の遺産と相続” センシティブだが避けては通れない問題に向き合う覚悟

血のつながった者同士でこの話題に触れられるか

 仲の良いきょうだいであっても、いざ遺産相続が始まるとモメるということはよく聞きます。それこそ、「私の方がお父さんの面倒を見ていた!」「いや、オレの方がオヤジと長く一緒に生きていたわけだし、生活が厳しいからそこは平等であってもいいだろ?」なんて話になり、まさに「骨肉の争い」になりかねないわけです。

 世の中では、取り分が200万円なのか300万円なのかで絶縁したりするケースもある。そうした事態に陥ることをM氏はなんとしても避けたいのです。両親が亡くなった後、自宅は売却して、現金を得る。M氏の役割はあくまでも調整役で、きょうだい2人の主張を聞き、最適な解決策を見つけることに尽力したいとのこと。

 私の場合も、実家の財政状況は似たようなものと推測できるので、遺産に期待はしていません。きょうだいは姉がいるだけですし、その姉夫婦にも自宅がある。特に生活が苦しいわけではないし、2人の息子も社会人になっているため、遺産を期待するような人生を送っているわけでもありません。状況的には遺産でモメることはないように思います。

 今回、こうして友人同士だから遺産について、忌憚のない思いを話すことができましたが、果たして血のつながった者同士で、このセンシティブ、かつ他人事ではない話題に触れられるのか。それでも、避けては通れない話なので、高齢の親がいる方は友人と遺産について喋り、予行演習をしておくのも良いかもしれません。私はこの会話以来、自分事として捉えられるようになったので、今度実家に姉も呼んでじっくり話し合おうと考えています。

【プロフィール】
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)/1973年生まれ。ネットニュース編集者、ライター。一橋大学卒業後、大手広告会社に入社。企業のPR業務などに携わり2001年に退社。その後は多くのニュースサイトにネットニュース編集者として関わり、2020年8月をもってセミリタイア。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『縁の切り方』(小学館新書)など。最新刊は『それってホントに「勝ち組」ですか? 現代格差の読み解き方』(鹿砦社)。

関連キーワード

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。