パリの急行地下鉄(RER)の2階建て電車。乗降口にプラグドアを採用しており、閉じるとドアと車体側面の段差が小さくなる(2019年6月現地にて筆者撮影)
両開き引戸を採用した通勤電車が多い理由
日本の通勤電車では、車体側面に乗降口を3ヶ所または4ヶ所設け、両開き引戸を設置した例が多いです。これは、限られた停車時間で乗降を終わらせるための工夫です。乗降口を増やすと、短時間に多くの人が乗降できます。両開き引戸を設置すると、片開き引戸よりも開閉に要する時間を短縮できます。
京阪の5000系の車内。車体側面にドアが5ヶ所あり、乗客数が少ない時間帯は、そのうち2ヶ所を締切にして座席スペースにしていた(2014年5月筆者撮影)
また、日本の通勤電車では、一部の車両のドアの数を5ヶ所以上に増やした例がありました。たとえば京阪では、車体側面の5ヶ所にドアを設けた電車が存在しました。JR東日本では、一部路線で、車体側面の6ヶ所にドアを設けた電車が使われていました。
いっぽう小田急や東京メトロでは、幅が広いワイドドアを導入して、開口部の面積を増やし、混雑時の乗降を容易にした例があります。
小田急の2000形。車体側面に幅が広いワイドドアを設けた例(2021年10月、新宿駅にて筆者撮影)
次のページ:開閉時に「プシュー」という音を出さなくなったドア


