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川辺謙一 鉄道の科学

「1両に6ヶ所も?」意外と知らない“電車のドア”の秘密 通勤電車では「両開き引戸」や「ワイドドア」を多く採用、開閉時に「プシュー」という音を出す電車が減ったワケ

開閉時に「プシュー」という音を出さなくなったドア

 現在、日本の電車では、ドアが自動的に開閉します(半自動になる一部区間を除く)。ドアエンジンと呼ばれる機器がドアを開閉しているからです。ドアエンジンには空気式と電気式があります。空気式は、圧縮空気で作動するもので、開閉するたびに「プシュー」という大きな音が出ます。いっぽう電気式は、モーターを使って作動するので、このような音は出ません。その代わり、開閉時にチャイムの音を鳴らし、乗客にドアが開閉していることを知らせています。

 近年は、電気式のドアエンジンを採用した電車が増えたため、ドアが開閉するたびに「プシュー」という大きな音を出す電車が減りました。電車は、機器の改良によって全体的に静かになりつつあります。今回紹介したドアエンジンの変化も、その一因です。

【プロフィール】
川辺謙一(かわべ・けんいち)/交通技術解説者。1970年生まれ。東北大学工学部卒、東北大学大学院工学研究科修了。化学メーカーの工場・研究所勤務をへて独立。技術系出身の経歴と、絵や図を描く技能を生かし、高度化した技術を一般向けにわかりやすく翻訳・解説。著書多数。「川辺謙一ウェブサイト」も随時更新。

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