一方、週末にかけてドル円相場は、一時1ドル=155円台前半と約1カ月ぶりのドル安円高水準にまで大きく下落している。日本銀行の早期追加利上げ、利上げペース加速化観測が強まっている中で、米国の早期利上げ懸念が後退したことが背景。目先、米国の利上げ観測が後退するにつれ、円高の進行が強まっていく流れになりそうだ。仮に早期利上げ観測の後退で米国株が上昇しても、東京市場への好影響は限定的にとどまる可能性があろう。いずれにせよ、当面は内需セクターの買い安心感が相対的に強い状況であるとみる。
米国のCPI発表が週末であるため、今週の株式市場は様子見ムードが強まることとなろう。9月は米国株のパフォーマンスが悪化しやすい月として知られており、足元のAI・半導体株高の持続性は強くないと考えられる。週末にはメジャーSQも控えており、ロールオーバー中心の相場展開となりそうだ。さらに来週は、米FOMCのほか、利上げ実施が見込まれる日銀金融政策決定会合が開催され、大型連休を控える週末に植田日銀総裁の会見が行われるというスケジュール感になっている。様子見ムードは崩しにくい状況が続く見通し。ただ、低パフォーマンスとなりやすい9月相場の通過を意識する局面も近づいており、来週の大型イベントを通過すれば、ハイテク株中心に買い安心感が強まりやすくなるとも想定される。
先週は日経平均の定期入れ替えが発表され、JX金属<5016>、KOKUSAI<6525>、カプコン<9697>が新規採用となっている。今後は、10月末のTOPIX初回入れ替えを見据えた動きなどが強まっていく余地もあるだろう。国内では積水ハウス<1928>が決算発表を予定、米国では決算発表企業が少なく、9日のアップルイベントなどが注目されることになろう。
国内では7日に7月景気動向指数、8日に4-6月期GDP(改定値)、7月毎月勤労統計調査、7月経常収支、8月景気ウォッチャー調査、9日に8月マネーストック、11日に7-9月期法人企業統計調査、8月国内企業物価指数が発表される。なお、11日はメジャーSQ算出日となる。
海外では、7日に欧・4-6月期GDP(確報値)、8日に中・8月貿易収支、米・7月消費者信用残高、9日に中・8月生産者物価・消費者物価指数、10日に米・8月生産者物価指数、8月中古住宅販売件数、新規失業保険申請件数、11日に米・8月消費者物価指数、8月財政収支、9月ミシガン大学消費者マインド指数などが発表される。また、9日から10日にかけてはECB理事会が開催され、10日にはラガルドECB総裁会見が予定されている。なお、7日はレイバーデーのため米国市場は休場となる。