西村誠司社長が見据える不妊治療のこれから
異色のCMで話題を集める「にしたんクリニック」を展開するエクスコムグローバル社長の西村誠司氏(56)には、思い描く「未来図」がある。不妊治療を、一部の人だけが受けられる「特別な医療」から、誰もが必要な時にアクセスできる“社会インフラ”にすることだという。「平日22時までの診療」を打ち出した西村氏が「にしたんARTクリニック」を通して挑戦する医療業界の変革のビジョンとは。本誌編集長がインタビューした。【全3回の第3回】
日本全国どこに住んでいても不妊治療を受けられる国に
僕の悲願は、日本全国どこに住んでいても、新幹線や飛行機に乗らずに不妊治療を受けられる国にすることです。北海道でも東北でも九州でも、住んでいる場所に関係なく、普通に通える範囲に高度な不妊治療を受けられる場所がある。そんな状態にしたい。
イメージとしては、コンビニが47都道府県すべてに出店したのと同じです。不妊治療も一つの社会インフラにしたい。ゆくゆくは全国50~80院くらいまで増やしたいと思っています。
〈不妊治療を社会インフラに──野望の最大のネックは「不足する医師の確保」だと西村氏は見通す。経営者として、その難題にどう向き合うのか。〉
病院を全国に広げようとすればするほど、医師不足の問題に直面します。今、一つの院を運営するのに医師が6人くらい必要だとして、地方の各院で6人ずつ集めるのは現実的にかなり難しい。
