今年6月に開院した「にしたんARTクリニック」名古屋栄院
「達成までには20年、30年はかかるでしょう」
そこで僕が可能性を感じているのがAIです。将来的には、医師1人が責任を持って院に常駐すれば、残りの部分をAIで補えるようになるかもしれないと思っています。
採卵や胚移植のように、実際に人の手でやらなければならない医療行為は人間の医師が担当する。でも、問診や診察の一部、カルテの確認、患者さまへの説明などは、かなりAIでできるようになるのではないか。AIなら過去のカルテもすぐ読めるし、患者さまからの質問にも対応できる。実現できれば、地方でも少ない医師数でクリニックを運営できる可能性があります。
悲願達成までには20年、30年はかかるでしょうね。ちょうど僕が死ぬ頃かなと思っています。将来、僕が新聞の訃報欄に載った時に、「この人がつくったクリニックのおかげで自分は生まれたんだから、葬式くらい行ってやろう」と思ってくれる人が、少しでもいてくれたら嬉しいですね。
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【プロフィール】
西村誠司(にしむら・せいじ)/1970年、愛知県生まれ。海外用Wi-Fiレンタルサービス「イモトのWiFi」、美容内科「にしたんクリニック」などを展開するエクスコムグローバル代表取締役社長。2022年に不妊治療専門の「にしたんARTクリニック」を開業。2025年に北海道東川町の地方創生アドバイザーに就任。
撮影/土岡虎太郎
※週刊ポスト2026年9月25日・10月2日号
