ベビー用品は「全部ジモティーでもらえばいいじゃん」
神奈川在住の会社員女性・Bさん(36歳)は、6年間の不妊治療を経て、今年の春に念願の第一子を授かった。Bさんの夫は大手シンクタンクに勤めており、年収も1500万円程度だという。
Bさんいわく、「共働きで経済的にも余裕がある方」だというが、ベビー用品の準備をめぐって夫の“ドケチ発言”に衝撃を受けたと話す。
「長い治療を乗り越えてようやくできた娘でした。ベビー用品は高級品にしたいわけではなかったですが、新生児の肌に触れるものですし、新品で揃えたいと思っていたんです。
夫と一緒に休日デパートに行き、ベビー用品コーナーを回っているときに、夫が一言。『どうせすぐに大きくなるんだし、全部メルカリで探そうよ』、『ベビーカーとかベッドはジモティーでもらえばいいじゃん』と……」(Bさん)
このとき、Bさんは「冗談かと思った」と振り返る。ジモティーとは、地元の人人同士で不用品の売買や譲り合いをできる掲示板のことで、それを使って中古品をタダで手に入れればいいというのだ。Bさんが衛生面について不安を口にすると、夫はさらに「無料でもらえるものは、無料でいい」「ちょっとくらい汚いものに慣れた方がいいんじゃない?」と、あっけらかんと答えたという。
「もちろん中古で十分なものもあると思います。ただ、2人でせっかく不妊治療を乗り越えてきて、はじめての娘です。夫は収入も多いほうですし、『たった数百円の肌着までケチるの?』とびっくりしました。ベビーカーについても、『俺がジモティーで探して取りに行ってくるよ』と検索し始めて、そのときはお金に対する価値観の違いに唖然としました」(同前)
共働きで財布を分け、個人の自由な使い道を尊重してきた夫婦ほど、妊娠・出産を機に「どこからが家族のお金なのか」という線引きの難しさに直面することもある。
マタニティ用品やベビー用品など、妻や子どもが使うものを「自分は使わないから」と個人の支出として切り分ける夫に、違和感を覚える妻も少なくない様子。妊娠・出産は女性に身体的負担が大きいイベントだけに、夫婦間の金銭感覚のズレも露見しやすいのかもしれない。関連記事では、不妊治療や妊娠発覚後からそのズレが生じる実例を紹介している。
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