コンビニの新商品紹介動画を見た翌日にコンビニへ
会社員の男性・Bさん(32歳)も、“ドパおじ”を自認している。Bさんは、コンビニの新作スイーツや期間限定メニューを紹介するショート動画をよく見ている。はじめはYouTubeのグルメ系動画を好んでいたが、「最近ではYouTubeショート、TikTok、インスタグラムのリール動画を延々と行ったり来たりしている」と話す。
「特にコンビニの新商品紹介動画はハマりますね。コンビニパンや、名店コラボ系の二郎系ラーメン、名店監修カレーとか。新商品を切って断面を見せたり、アレンジレシピを紹介したり、食べた瞬間に大げさに驚いたりする動画って、妙に記憶に残るんです。
コンビニの商品だと、翌日の仕事の昼休みにコンビニへ行けばゲットできます。ここ数年は、動画で紹介されていた商品を休み時間に探してオフィスで食べるというのが日課になっています」(Bさん)
ただ、Bさんがこの習慣をはじめてから気になっているのがコンビニ支出の増加だ。以前の昼食は、おにぎりと飲み物で済ませることも多かったが、動画で紹介されたものを購入する現在では、一度の会計が1500円近くなる日もあるという。
「空腹だから買うというより、『あのYouTuberさんが紹介していた商品だから、自分も試したい』という感覚が一番強いです。食べ終わってみると、『別にそこまで食べたくかったな』と思うことある。でも、職場近くのコンビニをはしごしてまで購入してしまう。
結局、自分が食べたあとに、コメント欄で感想を書いたり、他の人のコメントを見たりするところまで含めて、自分にとっては小さな楽しみなんですよね」(同前)
毎月のコンビニ支出が2万円増加、体重も半年で4kg増加
新商品を追いかける生活を続けた結果、Bさんの毎月のコンビニ支出は以前より2万円ほど増え、体重も半年間で約4kg増加した。
「コンビニの買い物って、一回一回は安く感じますが、積み重ねると決して安くないんですよね。支出も増えたし、今年の健康診断では去年より4kgも体重が増えていました(笑)。
今の習慣を見直したほうがいいということは分かっているのですが、『新作商品を逃したくない』『動画に参加したい』と思うと、視聴を買い物もやめられないんです」(同前)
短い動画からすぐ次の刺激を求めてしまう習慣は、画面を見る時間だけの問題ではない。「購入してみたい」「試してみたい」という小さな欲求が積み重なれば、財布や健康にも悪影響を及ぼしかねない。スマホがもたらす刺激から離れられずにいるのは、子どもたちだけではないようだ。
▼▼▼前編▼▼▼
【はじめから読む→】「ドパおじ」「ドパおば」化する大人たち 「ショート動画経由でつい無駄な買い物」「興奮は“購入した瞬間がピーク”で未開封のまま玄関に」