やめられない体質に…(写真:イメージマート)
SNSのショート動画やスマホゲーム、サビ始まりの楽曲など、脳が快楽を得やすい刺激的なコンテンツが氾濫する昨今。インターネット上では、こうした刺激を求め続けてしまう若者を揶揄する「ドーパミン中毒のガキ」、通称「ドパガキ」という言葉がトレンドとなっている。
だが、「ドパガキ」状態に陥っているのは子どもたちだけではない。スマホが手放せず、自ら「ドパおじ」「ドパおば」状態であることを自覚している大人たちも少なくない。大人の場合、そうなってしまうと、時間だけでなくお金のムダ遣いにもつながるという弊害があるようだ。【ドパおじ・ドパおば化する大人たち・前後編の前編】
ショート動画を見るようになって服代が月10万円に
都内で働いている女性・Aさん(35歳/中学校教諭)は、Instagramのショート動画やTikTok、YouTubeショートでファッション系動画を見ることが日課だ。なかでも、ユニクロやGUの新作を紹介する動画を頻繁に見ているという。
以前は、季節の変わり目に数着、必要な服を買い足す程度だったというが、ショート動画を見るようになってから、通販での買い物頻度が圧倒的に増えたという。
「一度“今週発売された新作”とか“大人女子の高見えするアイテム5選”といった動画を見たら、その後は、ほぼすべてのSNSで同じようなコンテンツが流れてくるようになったんです(笑)。同世代の30~40代女性が発信している動画も多く、ユニクロやGUなら手が出しやすいので『自分でも買ってみたい』と購買意欲を刺激されるようになりました。
とくに、仕事終わりにお風呂に入りながら見続けていると、気がついたら1、2時間くらい湯船に浸かっていることもありますね。それで、お風呂から出て寝る前にベッドで通販サイトを開いて、『動画で紹介されていたアイテムだ!』とポチポチ、カートに追加してしまうんです」(Aさん)
Aさんは、「あといくらで送料無料」と表示されると、「無料にするために、買う予定がなかった商品まで追加してしまう」という。
ある月のクレジットカード明細を確認すると、衣服費だけで10万円を超えていたという。
「限定色や『マストバイアイテム』という言葉に弱くて、そのまま通販サイトで、色違いを購入してしまったりするんですよね……。店舗で色みを試していないので、届いてから『自分には似合わない』と後悔したことも何度もありますし、気持ち的には購入した瞬間がピークなので、届いてから『やっぱり全然必要なかったかも』と我に返ることもあります」(同前)
