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「森繁通り」「乱歩通り」「サザエさん通り」…東京に存在する「有名人ゆかりの名前」が付いた通り、茅ヶ崎には「雄三通り」「サザン通り」も

東京・桜新町にある「サザエさん通り」

東京・桜新町にある「サザエさん通り」

 東京には「ニーヨンロク(国道246号)」「カンパチ(環状八号線)」「カンナナ(環状七号線)」など、正式名称とは別の呼び方が定着している道路がいくつもある。なかでも渋谷区にはそういった通りが多く、「キラー通り」「ファイヤー通り」「キャットストリート」といった名称が、街の雰囲気を形作る大きな要素となっている。

 一方、地元の長年の愛称が定着した道路も存在し、地域にゆかりのある有名人の名前が残っているものもある。東京及びその近郊の地理に詳しいライターの金子則男氏が、「有名人の名前が付いた通り」について綴る。

「森繁通り」は亡くなった翌年、正式な道路愛称に

 東京都内には俳優、歌手、作家、さらには漫画作品にちなんだ名前の通りがいくつか存在します。代表例は、世田谷区の千歳船橋にある「森繁通り」です。

 名前の由来となったのは、俳優の森繁久彌さん(1913~2009)。森繁さんは千歳船橋で長年暮らし、自宅と最寄り駅を結ぶ道は、地元で「森繁通り」と呼ばれていました。森繁さんが亡くなった翌年には、この名称が正式な道路愛称として認定されています。

 森繁さんゆかりのものは通りの名前だけではなく、小田急線の千歳船橋駅では、列車の接近メロディーに森繁さんが歌った『知床旅情』が使われており、駅前には森繁さんが『屋根の上のヴァイオリン弾き』で演じたテヴィエの像もあります。

 変わり種としては、中野区江古田に「チャンチキ通り」があります。こちらは歌手・三波春夫さん(1923~2001)の代表曲『チャンチキおけさ』に由来する呼び名。三波さんが江古田に住んでいたことから、邸宅前の道が「チャンチキ通り」と呼ばれるようになったのです。道路そのものの正式名称は江古田通りですが、現在も地域ではこの呼び名が使われています。

 目黒区には、『有楽町で逢いましょう』で知られるフランク永井さん(1932~2008)の自宅へ続く道が「フランク永井通り」と呼ばれていました。昭和を代表するムード歌謡歌手だったフランク永井さんは目黒区内に自宅があり、その地は後に大使館になったほどの大豪邸。大スターが住んでいることは地元で知られており、そのように呼ばれていたそうです。

 池袋には、作家・江戸川乱歩(1894~1965)にちなんだ「乱歩通り」があります。江戸川乱歩は“引っ越し魔”として知られ、46回も転居したと言われていますが、豊島区西池袋の立教大学の隣の家には31年住み続けました。現在は旧宅近くの商店街に「池袋乱歩通り商店街」という名称が使われています。

 世田谷区の桜新町には「サザエさん通り」もあります。こちらは人物名ではなく、長谷川町子さん(1920~1992)の漫画『サザエさん』にちなむもの。長谷川さんが暮らした桜新町では、商店街の名称として「サザエさん通り」が定着しています。

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