競争激化する中学受験塾の今(写真:イメージマート)
過熱する中学受験で、子供たちの勉学を支えるのが塾だ。塾選びが入試の合否に直結するとも言われるが、各塾が大々的に宣伝する合格者数だけでは本当の実力は測れない。最新の中学受験と学習塾事情に迫る。
小1クラスが満員
中学受験向けの模擬試験の開発・運営を行なう、ONETESの資料によれば、2026年の首都圏私立・国立中学校の推定受験者総数は5万2050人で過去4番目。受験率は18.06%で過去3番目の高さだった。
「前年より250人減でしたが、少子化が進むなかでも中学受験の高止まりを示す数字です」
首都圏の中学受験者数推移(私立・国立)
そう話すのは『中学受験 やってはいけない塾選び』(青春出版社)など複数の受験関連の著書を持つノンフィクションライターの杉浦由美子氏。この首都圏5万人を超す受験生の受け皿となり、志望校の攻略法を叩き込むのが「塾」である。
「少子化を受けて新規の校舎展開は限定的になってきていますが、人口が増えている地域には大手塾がこぞって進出している。とくに近年は、ほとんどが共働き家庭なので、自宅から通いやすい、自習室があるなど、親の負担が軽減できる塾に人気が集まっている。
さらに塾通いの低年齢化が進み、各塾が低学年の生徒の獲得に力を入れる傾向が強まっています。近年は新小4(小3の2月)からの入塾が最多となっていますが、一部の塾では4年生は満員で入塾できないところも出てきています」

