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キャリア
「塾なし中学受験」のリアル

「塾なし中学受験」で御三家などの難関校に合格した受験生たち 鍵となるのは「得意科目と入試配点のマッチング」、通信講座は保護者の強力サポートも重要

塾なしで難関校を目指すには?

塾なしで難関校を目指すには?

 中学受験を目指す場合、学習塾に通って対策するのが一般的だが、時間的な拘束や費用の負担は大きい。一方で塾に通わずに難関校に合格する生徒も一定数いるのは事実だ。では、そういった生徒はどのような対策をおこなっているのか。『中学受験 やってはいけない塾選び』の著書もある、ノンフィクションライター・杉浦由美子氏がレポートする。【前後編の後編。前編から読む

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 少子化が進む中でも、中学受験率は高い水準を維持している。「小学4年から集団塾に通い4教科を学ぶ」が中学受験では基本スタンスとされているが、実際には約1割が通信講座・個別指導・市販教材だけで対策しているという話も業界関係者から聞く。

「それなら塾なしで挑戦してみよう」と考える保護者もいるだろう。一方でこうも考えるだろう。「塾なしでどのあたりの難易度の学校まで目指せるの?」。

 実際、塾なし受験の多くは中堅校狙いとなる。「近所の評判のいい中堅校が目標で、2教科入試・偏差値40台だから、大手塾で4教科を対策するのは過剰」と判断する。自宅での市販テキスト学習、通信講座の利用、個別指導の活用などがその主な方法となる。

 では、塾なしで難関校に合格することは可能なのかを見ていこう。

4教科まんべんなく対策しなくてもいい

 中学受験対策が「大変」なのは、SAPIXや早稲田アカデミー、日能研などの集団塾に通えば、4教科すべての範囲を網羅するカリキュラムを学習することになるからだ。一方で、入試の内容は学校によって大きく異なる。問題の質も難易度も、教科の得点配分も、学校ごとに違う。

「慶應湘南や洗足学園、栄光学園などで、集団塾に通っていない生徒が合格しています。鍵となるのは、志望校の入試配点と自分の得意教科のマッチングです」と話すのは、横浜市・石川町にある中学受験専門の国語塾「PREX」塾長の渋田隆之さん。30年の指導歴があり、大手塾の経営にも長年携わってきた。

 PREXで国語を学ぶ生徒で、集団塾で4教科を受講していないにもかかわらず、上に挙げたような難関校に合格しているケースがいくつもあるという。

 なぜ、そうなるかというと、入試と得意教科のマッチングが影響する。

 例えば、慶應義塾湘南藤沢中等部の4科目型入試は、国語100点・算数100点・理科50点・社会50点の計300点満点だ 。この場合、国語と算数でしっかり得点できれば、理科・社会が万全でなくても合格できる可能性がある。

 女子学院の配点は4教科すべて100点である。この場合、理科や社会もしっかりと対策をしていないと合格はできない。

 配点だけではなく、入試問題の内容も重要だ。渋田さんはこう言う。

「麻布・栄光・渋幕(渋谷教育学園幕張)などの社会・理科は、知識量を競うのではなく、思考力に基づく記述力を問います。こういう学校では、知識の暗記が得意でなくても記述力がしっかりしていれば受かる可能性があります」

 国語で鍛えた記述力は社会・理科でも武器になる。こうした学校なら、4教科を集団塾で詰め込まなくても、得意分野との組み合わせで十分に勝負できる。

 反対に、渋谷教育学園渋谷は全科目で高水準が求められ、桜蔭、開成などの最難関校は4教科をしっかり対策する必要があるだろう。なお、大学付属校は基本問題中心のため、取捨選択さえ適切ならば、通信教育と市販教材の組み合わせで十分戦えるケースも多い。

次のページ:通信講座のみでも親のサポートで御三家に合格

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