チームをリーグ連覇に導いた藤川球児監督
阪神タイガースが球団史上初のリーグ連覇を果たした。関西大学名誉教授の宮本勝浩氏が優勝の経済効果の推計を発表。それによれば2026年の阪神優勝の経済効果は全国で約1051億1105万円、関西地域で約945億9995万円になるという。宮本氏はこう言う。
「阪神が優勝した際の経済効果は他のプロ野球球団の優勝時と比べて非常に大きな額になります。500億円を超えるのは巨人と阪神だけで、他の球団では200億~400億円のケースが多い」
ファンの飲み代の増加だけで300億円以上
宮本氏は阪神の優勝による直接効果として、球場に来た観客の消費増加額(約22億9891万円)、阪神ファンの飲み代の増加額(約357億円)、百貨店・スーパー・商店街での売り上げ増加額(約45億円)、広告・放映権料・監督や選手のメディア出演による収入増加額(約11億円)、阪神グッズの売り上げ増加額(約11億円)、スポーツ紙・新聞売上増加額(約1億円)、阪神HDの株価上昇効果額(約17億1265円)、優勝祝賀パレードの売上額(約10億6156円)があり、これらの合計は457億6156万円としている。
この直接効果と一次波及効果で約794億2781万円、さらに二次波及効果の約256億8324万円を合計して、優勝の経済効果を全国で約1051億1105万円としている。ファンの飲み代だけで300億円以上増えるというのだから凄まじいように思える。
昨年と比べて「30億円超の減少」
ただし、昨年の阪神が優勝した際の宮本氏の推計は全国で1084億4513万円、関西地域で約976億62万円となっていた。全国で約33億3408万円、関西地域で約30億67万円減少した計算になるのだ。球団史上初となるリーグ連覇を飾ったにもかかわらず、なぜ経済効果は下がるのか。この理由を宮本氏はこう解説する。
「久しぶりに優勝した時はファンの盛り上がりは非常に大きいが、一般的に連続優勝の時には盛り上がりがやや小さくなります。1985年に吉田義男監督が21年ぶりの優勝、日本一を達成した時は大いに盛り上がりましたが、優勝慣れすると盛り上がりに欠けますね。
阪急阪神HDの株価上昇効果額は開幕前日と優勝が決まっていくタイミングの株価を比較して算出しますが、昨年は大きく上昇したのに対し、今年は春先の景況の良さもあってシーズン期間で大きな変動はなかった。インフレによる値上げラッシュが阪神ファンの飲み代や購入意欲に影響した部分もあります」
