熾烈な優勝争いは「逆効果」
ファンの財布のヒモと経済効果の関係には様々な機微があるようだ。終盤には巨人と熾烈な優勝争いを繰り広げたが、これも逆効果だったと宮本氏は見る。
「過去のケースからも明らかです。2003年の星野(仙一)阪神の優勝がそうでしたが、最初から突っ走っているとファンも“球場に行けば勝つ”という感覚になって盛り上がる。ところが、負けるかわからないとファンも盛り上がり一辺倒とはいかず、財布のヒモが固くなる部分が出てくる。ブッちぎりの時のほうが経済効果はあるんです」
では仮に今回、巨人が逆転優勝していたら、阪神優勝による経済効果を上回ったのだろうか。
「これも違うんです。巨人もそれなりの経済効果はありますが、阪神のように親会社が直に経営する百貨店がない。おまけに関西はあっちこっちのスーパーや商店街で優勝セールをやっている。関西商人の知恵ですね。全国区の巨人でもかないません」(宮本氏)
この先、クライマックスシリーズを勝ち抜き、さらにパ・リーグ覇者を破って日本一になった時、阪神ファンの財布のヒモはどこまで緩むのだろうか。
8月中旬時点では甲子園の公式ショップでも、「選手応援タオル」で売り切れているのは下村海翔、伊原陵人ら限られた選手だけだった
