他のビールも安くなっている!(筆者撮影)
「ビールが安くなったな」でトホホな事態も…
とまあ、ビール値下げはかくも喜ばしいことなのですが、ビール愛好家にはトホホな事態ももたらしました。元々6缶パックだけを買っていたのに、安くなったから、ついついもう一本足してしまうようになり、トータルの支払額は増えてしまったんですよ……。X上でも「買い出しに行ったスーパーで酒税が変わってビールが安くなったな、と思って酒売り場を見てたらいつの間にかカゴに入ってました」という投稿もあり、私と同様の経験をしている人はいるようです。
価格カルテル疑惑が明るみになったことで、X上ではビールの不買運動を呼びかける投稿も見受けられますが、結局、呑兵衛に不買運動などできるワケもなく、安くなったビールを今宵も飲み、一日の疲れを癒すのでした。
ただ、今回ビールにかかる税金が安くなったとはいえ、諸外国に比べれば高いのも事実。日本は350ml缶あたり54.25円ですが、韓国は約27円、台湾は約23円、イギリスは約39円、アメリカは約7円、ドイツは約4円です。
もしも諸外国並みの税金であれば、カルテルなど結ばなくても良かったのでは、とも感じます。ビール自体は私が初めて飲んだ33年前の1993年ですら350ml缶で200円は超えていたわけで、案外「価格の優等生」なんじゃないでしょうか。企業努力の為せる業ですよ。
【プロフィール】
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)/1973年生まれ。ネットニュース編集者、ライター。一橋大学卒業後、大手広告会社に入社。企業のPR業務などに携わり2001年に退社。その後は多くのニュースサイトにネットニュース編集者として関わり、2020年8月をもってセミリタイア。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『縁の切り方』(小学館新書)など。最新刊は『それってホントに「勝ち組」ですか? 現代格差の読み解き方』(鹿砦社)。
