影響を真っ先に受けるメモリ分野
メモリ分野はシリコンサイクルの影響を真っ先に受けるため、このときも落ち込みが顕著でした。
サムスン電子は2022年7~9月期のメモリ事業の売上高が前年同期比27%減少、営業利益も同約5割減という大幅な減益に見舞われました。同業のSKハイニックス(韓国)も、かつてない市況悪化に直面していると発表し、マイクロン・テクノロジーも含めたメモリメーカービッグ3全社が、減産や設備投資の抑制に動く事態となったのです。日本のキオクシアホールディングスも、工場稼働率を下げるなどして在庫削減に努めていました。
一方で、2025年には自動車向けやデータセンター向けを中心にメモリ需要が回復。特にSKハイニックスは、AIデータセンター向けのHBMが非常に好調です。ほぼすべての電子機器にメモリは入っていますので、長期的に見てもメモリ需要は引き続き増加するでしょう。
シリコンサイクルを読み切るのは不可能なので、半導体メーカーの業績は勝敗の明暗がはっきり分かれる傾向があります。設備投資と在庫調整が的確にできていれば勝ちですし、そこを読み違えると負ける、というわけです。
言うは易しですが、実際には非常に難しいのが現実です。
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