半導体製造過程で日本企業が高い世界シェアを握る分野とは(Getty Images)
AI向け半導体への投資が世界規模で膨らむなか、株式市場から注目されるのはGPU最大手のエヌビディア(米国)や半導体製造企業・TSMC(台湾)といった巨大企業だけではない。半導体が完成するまでには多くの工程があり、日本企業が高い世界シェアを握る分野がいくつもある。
2018年にTSMCに投資して以降、30銘柄以上の半導体株・AI株を持ち、資産を成長させてきた“億り人”投資家・おけいどん(桶井道)氏は「日本の材料・装置株は一般には地味な存在で、バリュエーションに対して成長性が高い“隠れた優良株”が多い」と指摘する。
関連記事『《営業利益率40%超も!》資産2.7億円の個人投資家と半導体商社経営者が注目する「地味だけど強いAI・半導体関連日本株」の実力と魅力』で半導体製造装置、エッチング装置、成膜装置、洗浄装置を紹介したが、今回は検査・計測、ダイシング装置、材料などの分野で世界トップシェアを誇る日本の企業をクローズアップする。
世界の高配当株・増配株、半導体株・AI株に長期投資し資産2.7億円を築いた個人投資家・おけいどん氏と、半導体ビジネスの現場を知る半導体商社・トナリズムを経営する新川裕也氏の共著『3倍・5倍・10倍の神株が続出! 半導体株&AI株 投資大全』(すばる舎)より、一部抜粋・再構成して紹介する。
EUVマスクブランクス検査で世界唯一の存在
検査・計測装置の分野でも、日本の技術が強い存在感を示しています。露光やエッチングで形成された微細パターンに欠陥がないか調べる検査装置や、パターン寸法をナノ精度で測定する計測装置は、半導体の歩留まりを左右する最重要工程です。
総合的にはKLA(米国)が検査・計測で世界トップですが、日本のレーザーテックはEUVマスクブランクス検査で世界唯一の存在であり、TSMC、インテル、サムスン電子などの最先端ファウンドリも同社の装置に依存しています。
なお、このレーザーテックは株式市場でも「EUV関連銘柄」の代表格として注目されており、時価総額が約4兆円以上(2026年10月時点)あります。新川の知人は10年以上前から同社へ株式投資しており、株価は買値の80倍以上になっているそうです。実に夢のある話ですね。
このエピソードについては、「10 年前に100 万円買ったら今はいくら? 半導体関連企業株価伸び率TOP3」というタイトルで新川のYouTube番組でも解説しています。
続いて、半導体チップの電気的特性を最終的に検証するテスタ分野では、日本のアドバンテストが世界No.1の地位を確立しており、特にAI向け先端SoCやメモリのテスト装置で圧倒的な存在感を持っています。最先端チップの増産が続く中で、同社の装置は世界中の半導体メーカーやファウンドリに不可欠なインフラとなっています。
