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ビジネス
インタビュー「社長の哲学」
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超高級腕時計「リシャール・ミル」日本法人・川﨑圭太社長が語る経営哲学 能登で「観戦無料ゴルフトーナメント」を主催して実感したチャリティの奥深さ「支援はお金だけでではない」

「リシャール・ミル チャリティトーナメント」はどのような思いから始まったのか(リシャール・ミル契約プロのバッバ・ワトソン。撮影/藤岡雅樹)

「リシャール・ミル チャリティトーナメント」はどのような思いから始まったのか(リシャール・ミル契約プロのバッバ・ワトソン。撮影/藤岡雅樹)

 F1や航空宇宙産業で使われる技術や素材を取り入れ、軽さと耐久性を追求してきたスイスの時計ブランド「リシャール・ミル」。その日本法人であるリシャールミルジャパン(2010年設立)の社長が、川﨑圭太氏(65)だ。前編記事では、創業者であるリシャール・ミル氏との出会いについて語った川﨑氏。2011年東日本大震災の直後にリシャール・ミル氏から「チャリティなくしてラグジュアリーは語れない」と言われ、ブランドのあり方を深く考えるきっかけとなったという。積極的にチャリティに取り組んでいる川﨑社長が経営哲学を語る。【前後編の後編】

ベンツのキッチンカーも出動

〈2018年にはリシャールミルジャパン基金を設け、その後、財団を設立。2021年にはチャリティゴルフイベントを主催するなど活動の幅を広げた。〉

 キッチンカーも買いました。ベンツの「スプリンター」をベースにした黒塗りの車で、ぱっと見、キッチンカーには見えない(笑)。被災地へ行って調理したり、火が使えない場所ではサンドイッチをお渡ししたりします。

 2024年に地震で被災した能登にも寄付を続けています。ただ、時間が経つと、世の中の関心は薄れてしまう。困っている人たちはまだいるのに忘れられていくんです。

 そんな時、日本ゴルフツアー機構からお話がありました。うちにはブランドの「ファミリー」として付き合いのある宮里優作さんや成田美寿々さん、青木瀬令奈さんらプロゴルファーもいます。だったら現地で大会を開いて、人に来てもらおう。能登を忘れないでもらう機会になるし、復興の様子も伝えられる。そう考えたんです。

〈そうして2025年に始まったのが「リシャール・ミル チャリティトーナメント」。2026年は9月24~27日、石川県羽咋市の朱鷺の台カントリークラブで開催され、一般観戦料を無料とした。〉

今年9月のチャリティゴルフイベントに出場した「リシャール・ミル ファミリー」の成田美寿々(左)、宮里優作(撮影/藤岡雅樹)

今年9月のチャリティゴルフイベントに出場した「リシャール・ミル ファミリー」の成田美寿々(左)、宮里優作(撮影/藤岡雅樹)

 今年はお客様のご招待なども含めて、開催に5億円近くかかりました。地元の方に無料で見てもらい、楽しんでもらう。その場をつくること自体が支援だと思っています。

 実は開催前に、周辺地域が大雨の被害に遭いました。こういう時にゴルフをしていいのかという声もあり、僕は市や県に「大会をやめて、その分を寄付に回すこともできますよ」と伝えたんです。

 でも、返ってきたのは「絶対やってください」という言葉でした。お金で支援という選択肢もあったのに、人を呼んで、地域が盛り上がることを望んでくださった。

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