住まい・不動産

暮らしやすい街にイメージチェンジ? 東京・足立区の変容

 背景には、近藤弥生区長が平成20年度から行っている、小中学校のPTAや町会、老人クラブといった地域住民や警察、関係団体と連携して「犯罪のない美しい住みよい街」をめざす「ビューティフル・ウィンドウズ運動」の影響が大きい。軽度な犯罪を取り締まり、凶悪犯罪を抑止に努めることで、治安を回復させた米国・ニューヨーク市を見本にした区独自の試みだ。防犯パトロールや地域防犯ボランティア活動などを推し進めるほか、自治体としては初めて「犯罪発生マップ」の公開にも踏み切っている。

 生まれも育ちも足立区だという男性Bさん(30)は、最近の足立区についてこう話す。

「確かに私が子どものころは、体感的にも治安が悪かったし、ヤンキーや貧乏が多いというイメージもあながち間違いではなかった気がします。でも最近は、“暮らしやすい街”という良いイメージが徐々に浸透してきたのは確か。私の周りでは他の区から移住してくる人が増えているように感じますし、子どもが生まれて足立区に戻ってきた人もいます。私も今では足立区出身であることを明るくネタにしているほどです」

 暮らしやすさという高いポテンシャル秘めていた足立区。治安も改善傾向にあり、お得に暮らしたい人にとっては選択肢の一つになりそうだ。

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