住まい・不動産

暮らしやすい街にイメージチェンジ? 東京・足立区の変容

「地方出身ですごく東京への憧れが強くて、一時期は東急線沿線に住んだこともありました。でも1年前に転職して勤務地が上野になったことをきっかけに、竹ノ塚に引っ越したんです。友人には『やめときなよ』と反対されましたが、正直、気に入っています。家賃も安くてびっくりなのですが、何よりスーパーがお買い得なところが多くてうれしいです。セールで野菜や魚が10円になったり、88円、77円均一でお肉などが特売されることもあるんです!

 交通の便は、20分で勤務先の最寄駅に行けるのはもちろんですが、始発駅でもあるので、非常に快適です。休日には日比谷線直通の電車がほとんどなので1本で都心に出られますし、隣の西新井駅からは半蔵門線直通の電車も走っていて便利です。少し足を延ばして都立舎人公園に行けば、緑が多くて気持ちいですし、桜を見たりテニスが出来たりと楽しいですよ」

 だが、足立区に住む際、もっとも気になるのは、やはり治安の問題ではないだろうか。Aさんはこう続ける。

「友人に反対された理由だった“治安の悪さ”ですが、私は特に怖い目にあったことはありません。ただ、足立区出身の人に、夜は危ない場所があると教えられていたので、なるべくそこは避けていますが……。でも基本的に警察官や地元の男性がパトロールしている姿を多く見かけるので、安心感はあります。驚いたのは14時頃に、小学生の下校に合わせて、見守りを地域の人たちに呼びかける放送が流れるんです。子どもがいるご家庭でも安心だなと感じました」

実は犯罪件数が減少し続けている足立区

 警視庁発表の「平成28年犯罪認知件数」によると、世田谷区(7107件)、新宿区(6973件)、江戸川区(6867件)、足立区(6519件)と足立区は4位にランクイン。一見して犯罪件数が多いように思われがちだが、前年比420件減少し、平成13年のピーク時から1万件以上減少。人口比では1万人あたりの発生件数が100件で、23区中13番目に少ない件数だ。今からおよそ10年前、平成18年から平成21年まで4年連続で都内ワースト1を記録していた時期に比べて、犯罪件数は減少し続けているという。

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