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国税局の相続税「臨宅調査」 雑談風質問に潜む狙いとは?

 何気ない質問だが、実は、一つ一つに狙いがある。病院に入院していれば、入院費は誰のお金で、誰が管理していたか。故人の“財布”で妻が支払っていれば、治療費以外にも使っていたのではないか、そういう予測を立て、口座の入出金を後でしっかり調べる。

「故人のご趣味は?」で疑われること

調査官「会社勤めの時は転勤もあったでしょうね?」
遺族「転勤族で大阪と名古屋、東京を行ったり来たり。ほんとに引っ越しがたいへんでした」
調査官「転勤で一番長かったのはどちらに?」
遺族「名古屋に2回転勤して、のべ10年以上いましたね」

 そんなやりとりから、自宅は東京にあっても、調査官は名古屋の金融機関に申告していない口座があるのではないかと推測する。海外勤務の経験があれば、海外口座の存在も疑われる。

調査官「どんなご趣味をお持ちでしたか?」

 この質問は、故人が預金以外に遺産を残していないかのヒントをつかむためのものだ。

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