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パワースポット巡りで人生が変化した40代女性のジレンマ

 都内の明治神宮、神田明神、浅草寺、高尾山薬王院あたりから始まり、やがて埼玉県の三峯神社、神奈川県の寒川神社、日光の東照宮など、訪れる範囲はどんどんと拡大。伊勢神宮や出雲大社、富士山など、「運気が上がりそうな所ならどこでも行っている」というTさんは、パワースポットを巡るうちに、人生に変化が生まれてきたという。

「SNSにパワースポット巡りの様子をアップしているうちに、未婚の友達から『私も行きたい』というコメントが寄せられるようになり、今では毎週4~5人でパワースポットを回っています。これまではあまり友人が多いタイプではありませんでしたが、交友関係が一気に広がりました。私はフリーでデザインの仕事をしているのですが、パワースポット巡りの仲間経由で仕事をもらったり、未経験だった本の装丁の仕事を頂いたりと、趣味が仕事にも活かせています」

 しかしTさんのパワースポット巡りのきっかけは、結婚祈願だったはず。そちらのほうはどうなっているのか?

「趣味がきっかけで友人が増えたのは良いのですが、結局、女性同士でいる方が楽しいんですよね(苦笑)。以前は趣味を聞かれると、パワースポット巡りを答えていたのですが、ある時、友人に『パワースポット巡りが趣味だって言わないほうがいい。重い女だと思われるから』と、言われてしまいました。まったくそのとおりです。けれども今やパワースポットを巡ること自体が楽しくなってしまい、仲間もできてしまったので……」

 パワースポット巡りを始める前は出不精だったが、週末ごとに出かけるようになり、健康診断の結果が良くなったというTさん。そろそろ手近な所は行き尽くしてしまい、海外のパワースポットに手を出すか出すまいか、もっぱら悩んでいる最中だそうだ。

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