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キャリア

落合陽一氏 「意識だけ高い系」と「真の意識高い系」の違い

落合氏の最先端の研究に注目が集まっている

 AI(人工知能)やVR(バーチャル・リアリティ)、AR(拡張現実)といったテクノロジーを駆使した最先端研究をしていることで注目されている、筑波大学准教授の落合陽一氏。その落合氏は、若い世代に向け、著書『これからの世界をつくる仲間たちへ』などで「自己啓発書を丸呑みするような“意識だけ高い系”にだけはなるな」と繰り返し語っている。では、テクノロジーに“使われない”人間になるには、どうしたらいいのか。落合氏が解説する。

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「意識だけ高い系」という言葉の解釈にもいろいろあるでしょうが、僕の見たところ、無駄な自己アピールなどを除くと、その第一の特徴は、本人に何の専門性もないこと。もうひとつは、専門性がないがゆえに自慢するものが「人脈」か「評価されない活動歴」「意味のない頑張り」程度しかないことです。意識だけが高く、そして高い意識を評価されない。

 彼らはよくサークルや学生団体を作り、「ミーティング」や「勉強会」や「イベント」「メディア作り」などと称して仲間と集まるのが好きです。外資系のホワイトカラーやソーシャルビジネスをやっている大人たちと接点のあるタイプも多いでしょう。そういう「つながり」の中で仕入れた知識をドヤ顔で吹聴することで、夜な夜な飲み会に行って「自分すごい」をアピールするわけです。

 しかし、そこから出てくる情報には、その人が自分で考えたものが何ひとつありません。いろいろな知識を広く浅く持っているだけで、専門性も独自性も何もない。これでは、ただの「歩く事例集」です。

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