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暴落相場でも高値更新の銘柄、今後も信用が置けるか

 マーケットバンク代表の岡山憲史氏によれば、実際に、今回の相場混乱の渦中に「年初来高値」を更新した銘柄がなんと39あった(2月13日現在)という。たとえば、2月2日から17%の上げ幅を記録している日本光電(東1・6849)などだ。

「日本光電の第3四半期決算はただ好業績だっただけでなく、証券アナリストなどが事前に行なっている決算予想(市場コンセンサス)を上回るサプライズ的な好決算を達成していました。年初来高値更新後に値を崩した銘柄が25ありましたが、ネクソン(東1・3659)など14の銘柄は値を維持しています。規模でいえば超有力企業ではないのですが、暴落を耐え抜いています」(岡山氏)

 暴落を乗り切った銘柄は他にもある。2月6日に今期の純利益が過去最高の2.4兆円となる見込みを発表したトヨタ自動車(東1・7203)や第3四半期で純利益が1兆円を超えたソフトバンクグループ(東1・9984)などは、さすがの底堅さを見せたが、それでも値を下げていた。そんななか、「安定的な運用先として強さを見せた」(前出・平野氏)のが資生堂(東1・4911)だ。2日終値から6日にかけて値を下げたものの、8日に2017年12月期の初の売上高1兆円超えとなる好決算を発表すると大きく上昇。14日には6355円と年初来高値を更新した。

※週刊ポスト2018年3月2日号

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