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所詮世の中は不公平? ボンボン学校の医歯系学部受験の実態

医者になりたくてもなれない人は多いだろうに……

 日本学生支援機構の学生生活調査(2014年度)のアンケートによれば、大学生の奨学金受給率は51.3%に達しており、ほぼ2人に1人が何らかの奨学金をもらっていることが判明。大学の進学率が上がるなか、「学費のやりくり」が社会問題化している。

 しかし世の中は、何とも不公平なもの。富裕層の子弟が集うある私立高校では、信じられないような受験風景が展開されていたという。同校OBの男性・A氏が見た医学部・歯学部受験の実態を語る。

「私が通った高校は、俗に“お坊ちゃん学校”と呼ばれており、医者や歯医者の子どもが多く、3代、4代にわたって同校OBというケースも少なくありません。親が医者や歯医者の生徒は間違いなく医歯系を志望しますし、それ以外でも医歯系を目指す生徒が多く、およそ3分の1が医学部や歯学部に進みます」(A氏。以下同)

 医学部や歯学部は、私立大学に通えば卒業までに数千万円は必要。しかし同校に通い、医歯系を目指す生徒たちにとって、お金はさしたる問題ではなかったようだ。

「今はどうなったか知りませんが、同級生が受験した十数年前は、医学部の入試は大体偏差値が低い大学から始まり、上位大の発表の前に入学手続きが締め切られるようになっていました。第3志望、第2志望、第1志望の順に全部合格した生徒は、1000万円以上の“手付金”をドブに捨てていました。

 医歯系学部は受験料からして高く、6万円ほどしますが、同級生の中には日本中を駆けずり回って10校以上受けた生徒がいました。医学部は2次試験があるので、どこかで日程がバッティングするはずですが、その生徒は全部1次で落ちたので、その心配は無かったようです」

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