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大病院と小さな診療所 同じ病気・治療で安いのはどちらか

7か月で逆転する

 しかし、本当にこれは“高いハードル”なのか。比較してみる。

 2型糖尿病で1か月に1回ほどのペースで19床以下の診療所に通院する場合、大病院の場合は初診時に5000円という追加出費が避けられない。一方、診療所の場合は初診料の“割り増し”はないが、2回目(2か月目)の通院からは特定疾患療養管理料や特定疾患処方管理加算が月873円(3割自己負担)かかる。

 つまり、初診時に5000円多くかかったとしても、7か月以上の通院となれば、大病院のほうが安く済む計算になる。糖尿病のような長期治療を要する疾病なら十分検討に値するだろう。

「ただし大病院が自宅から遠い人は交通費がかかるうえ、通院時間や待ち時間が長いというデメリットもあります。また、身近な存在である診療所のかかりつけ医は親身に健康相談に乗ってくれることもある。そうした面も比較して判断しましょう」(前出・油井氏)

※週刊ポスト2018年4月20日号

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