家計

レジ前商品の“ちょこっと買い”に要注意 ちりも積もれば山になる

コンビニとスーパーの配置は脳が反応する戦略に

『そのお金のムダづかい、やめられます』(文響社)著者で脳神経外科医・菅原道仁先生が解説する。

「コンビニやスーパーでも私たちの心理が読まれています。スーパーでは入り口近くに野菜や果物売り場がありますが、人は色が鮮やかなものを見ると気分が高揚し、購買意欲が高まります。肉や魚などの比較的高額な商品が店の奥に並んでいるのは、人は最初に高い商品を手に取るとその後の出費を抑えたくなるため、あえて順路の最後に置くことで購買欲を削がないようにしているのです。

 精肉コーナーに焼肉のタレを置くなど関連商品を並べる手法は、余計な買い物をしないように気をつけている人でもつい引っかかってしまいます。レジ横のちょっとしたお菓子も『少額ならついでに』と購買を誘っています。すべてに共通していえることですが、つい買いたくなるのは脳が自然な反応をしているからです。抵抗するなら意図的に逆らい続けるしかありません。コンビニやスーパーなら少額の買い物でもメモを持参して必要なものしか買わない。ギリギリのお金だけを持っていき、いちばん高額な商品から見ていくのも方法です」

 ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんもこうアドバイスする。

「実は私、以前コンビニの店長をしていたことがあります(笑い)。レジ横にある商品は単価が安いこと、そして、“目的になりにくい”というのが特徴です。レギュラーで棚に置いても買ってもらえないけど、レジ横にあることで手が伸びてしまうものなんです。つまりそれは『必要じゃないもの』ということ。100円以下でもお金を使っていることに変わりはないことを忘れないでください」

※女性セブン2018年4月26日号

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