キャリア

うっかり入ると大変? 超進学校で味わう“初めての挫折”

「全力で走っても、集団との差は開くばかりだった」

 別のBさん(20代)の両親はともに大卒で、猛烈に教育熱心だった。小学3年生の夏休みが終わると塾に通わされるようになり、小6の頃の帰宅時間は22時頃。追い込みの時期になると、1か月の塾代は20万円に達していたという。努力の甲斐あって、補欠で開成に滑り込んだが、地力の差はどうにも埋められなかったそうだ。

「自分は補欠合格だったので、授業についていけるのか心配だったのですが、レベルの高さは想像以上でした。周りの子はみな、教師が言ったことを一発で理解してしまうような子ばかりなので、ものすごいスピードで授業が進んでいった印象です。

 それでも必死に予習や復習をして、何とか食らいついていましたが、中3ぐらいで授業についていけなくなりました……。その後はどれだけ歯を食いしばって勉強しても、差は開くばかりでした」(Bさん)

 Bさん本人は完全に東大進学など諦めていたが、両親が「せっかく開成に入れたのに、東大以外に行くなんてもったいない!」と主張したため、受験校を決める際は大揉めに揉め、その件は今も親子に深い禍根を残しているのだとか。ただAさん、Bさんとも、学校に対しては悪い感情は一切なく、良い友人にも恵まれ、「通ってよかった」と思っているそうだ。

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