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ソシャゲ依存の漫画家が語る「課金ガチャを回し続ける心理」

「楽しみよりも苦しく恐ろしい時間が続く」

 漫画家でコラムニストのカレー沢薫さんもその1人。夫と2人暮らしで、もともとアニメキャラが大好きなオタク女子だったカレー沢さんは、ある時『FGO(Fate/Grand Order)』というソシャゲに出合う。

 ゲームの中のレアキャラクター「土方歳三」をどうしても手に入れたくて、「ガチャ」に情熱を注いだ。しかし、レアアイテムの当せん確率は0.1~0.2%程度と極端に低い。強いレアキャラを獲得するには何度もガチャを回す必要があり、多額の資金が必要となる。

 そのため、どうしてもレアキャラが欲しい利用者は、単発で回すより確率が上がるとされる 『10連』(10回連続分のガチャセット)を大体3000円ほどで買い、30回、50回、100回と繰り返してやっと強いキャラをゲットする。

 だが、大枚をはたいて目的のキャラやアイテムを手に入れても、すぐに新たな強いキャラクターが登場する。ユーザーはまたそのキャラを追い求め、ガチャを回す。この終わりのないループが、ガチャの特徴である。カレー沢さんが話す。

「頭の中は土方さんを獲得することしか考えられなくなりました。4万5000円をつぎ込んでようやくゲットしました」

 だが、このゲームは同じキャラを5人出して初めて強さがMAXになる。「私の土方さんをもっと強くしたい」との欲望に突き動かされた彼女は、最終的に17万円をつぎ込んで目的を達成した。カレー沢さんは、ガチャを回し続ける時の心境をこう話す。

「ガチャを回している間は、“ここでやめるべきではないか”“今なら引き返せるんじゃないか”という考えが何度も頭をよぎり、楽しみよりも苦しく恐ろしい時間が続きます。その分目当てのキャラが出た時の嬉しさは筆舌に尽くしがたく、土方さんに費やしたお金は全く後悔していません。

 しかし、“お金が無駄になったうえにキャラも出ない最悪のパターン”だけは避けたいという思いから、たいして欲しくないキャラでも、一度課金したら後に引けなくなってしまうんです」

※女性セブン2018年6月7日号

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