家計

普通の人が普通に生活していても「借金苦」に陥る理由

なぜ普通に暮らしているのに借金が増えるのか(イメージ)

 贅沢やギャンブルに走りまくっているわけでもないのに、どうにもお金が貯まらない。それどころか、ごく普通に暮らしているつもりなのに、借金ばかりが増えていく人もいる。いったいなぜ普通の人が普通に生活しているだけで借金に追われてしまうのか。これまで2万件以上の家計診断を手がけてきた家計の見直し相談センターで代表を務めるファイナンシャル・プランナーの藤川太氏に聞いた。

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 ここ最近、私たちが相談を受けるケースを見ると、多重債務者となる人の要因が様変わりしている印象です。以前はギャンブルや浪費によって借金漬けになる人が多かったのですが、今はごく普通の人が住宅ローンの負担や収入減に伴う生活苦によって、つい借金に手を出して泥沼にはまってしまうケースが増えています。

 実は、この構図は現代日本だけのものではありません。古代バビロンの時代でも同じようなことがあったのです。

 今から約100年前に書かれた世界的名著『バビロンの大富豪』(ジョージ・S・クレイソン著)には、後にラクダ商人として大成功を収めるダバシアが若き日を反省した、次のような言葉が記されています。

〈まだ若くて世間知らずだった私は、後払いでモノを買えることを知ったとたん湯水のようにカネを使い始めた。それが後にどういう悲惨な結果、災いをもたらすことになるか少しも考えずにな。高級な服を買いあさり妻や家のためにも贅沢品を次々と買った。好き放題に、収入以上にな〉(藤川氏・監修『大富豪が教える成功法則』より)

 後払いでモノを買うというのは、現在でいえばクレジットカードです。限度額の範囲内であれば、手元にお金がなくても買い物できるので気軽に使う人も多いと思います。それを繰り返していると、ついつい自分のお金で買っているような錯覚に陥ります。

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