キャリア

「入りたい会社名を言え!」 豪腕政治家が見せた強力なコネの力

大物の電話1本であっさり就職が決まったという

 受験で裏口入学をやれば大問題だが、就職活動のコネ入社はかなりあるのが世の現実。しかも、その会社に大きな思い入れがあるわけでもないのに、コネで入社する人間もいるから腹立たしい。神奈川県在住のAさん(40代)は、ある人物の強烈なコネにより、たった1度の面接で超人気企業に就職したという。そのエピソードを紹介しよう。

 都内の名門女子大に通っていたAさんは、一人っ子ということもあって蝶よ花よと育てられ、本人も親も就職には大して関心を持っていなかった。親も娘も、「適当に働いて、さっさと結婚すれば良い」と思っていたのだ。しかし父の特殊な職業がそれを許さなかった。Aさんの父は超大物政治家の片腕として働いており、時には汚れ役も引き受けてきた人物。その“親分”がある日、突然こう語りかけてきたのだ。

「おい、○○! お前の娘は就職はどうするんだ!!」

 父は、娘の就職のことなど親分に一度も話したことはなかったが、「どの会社に入りたいんだ?」「知らない? 今すぐ聞け!」と、政治家特有の強引さで畳み掛けられたため、止む無く娘に連絡すると、「う~ん……通信系の会社かなぁ」とのこと。そのことを親分に伝えると、「会社名を言え! 会社名を!!」と怒鳴られたため、再び娘に確認して入りたい会社の名前を聞き、それを伝えた。すると親分はどこかに電話を掛け、1分ほどで電話を切った。電話の内容までは聞き取れなかったが、親分は「心配するな」というようなことを言ったという。

 そこからのスピード感は、親分の豪腕ぶりを知る父も驚くものだった。数日後にAさんは、希望する会社の面接を受け、わずか20分ほどの面接を1回受けただけであっさりと合格。面接は、志望理由を聞かれた以外は雑談のようなものだったという。VIP待遇は入社後も続いたようで、新入社員が行うハードな研修も、どういった理由からかわからないがAさんは免除。ただ、まったく潰れる心配のない会社にせっかく入社したにも関わらず、Aさんは初志貫徹(?)し、数年で結婚して退社してしまったそうだ……。

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