中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

呑兵衛はもはやオワコン、酒が飲めない体質の方が「勝ち組」だ

 さらには今ではフリーランスであるため、朝から酒を飲むことでさえ誰も厭わない人生になり、とにかく酒量が増えて、冒頭のような後悔に今更至るわけです。私自身、決してアル中だとは思わぬまでも、酒は大好きですし、夕方にでもなろうものならば酒がなくてはなんだか損した気持ちになる。テレビでサッカーW杯を見ていても、そのお供として側には缶ビールがあってほしい。

酒を飲むと判断力が低下し、普段通りの自分ではなくなる

 これは長年にわたる「男の大人は酒をたくさん飲むのがエライ!」という「酒原理主義」的無茶苦茶な風潮がもたらしたものだと考えます。もちろん、酒はウマいものではありますが、人体にとっては異物であり、良い影響はあまりもたらさないのではないでしょうか。

「アルハラ」という言葉もある現在、以前よりも「私は酒が飲めない体質です」と言うことにいちいち異議申し立てが来ない時代になりました。昔は「えぇ~、つまらないヤツだな」「情けないヤツだな」みたいなことを言われがちでしたが、今は「あっ、そうなんだ」で終わり。後はジンジャエールかウーロン茶かコーラかトマトジュースか、とにかくソフトドリンクの中から選んで、それで乾杯をする。これでいいんです。

 しかも、宴会の場合、カネがかかるのはやはりアルコール飲料です。酒を飲めない・飲まない人は会全体の費用を下げる貢献者でもあるわけで、会計の段階においては酒を飲まない方々の負担する費用も安くすべきだと考えます。

 しかも、酒を飲んだ場合は普段とは異なる人格が表れたり、抑圧された不満や欲望が表出し、酷いのになると、突然タクシー運転手に暴行をしたり、痴漢行為を行ったりする人もいます。逮捕された後の決めゼリフは「酔っ払っており覚えていない」ですが、これは本当に情けない。覚えていないことは事実であろうとも、やはり酒を飲むと気持ちが大きくなったり怒りっぽくなったりしがちです。街行く知らない人とぶつかって、素直に謝ることもできずに余計なトラブルを起こしてしまうかもしれない。

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