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人生100年時代 資産を使い切り不足分は死後に借金を残すという発想も

2018年7月19日 16:00

子供が実家を相続しても住んでもらえるとは限らない(イメージ)

 高齢者はお金を借りられない──多くの人がそう誤解している。しかし実際は借りられないのではなく、「借りようとしていない」だけではないだろうか。高齢者に不意の出費が必要になったとき、融資を利用することで乗り切ることができるケースも少なくない。

 たとえば相続争いの解決に借金が使える。70歳のAさんは三人兄弟の末っ子。実家で同居していた母が亡くなると、兄2人が「お金が必要なので実家を売却して遺産を3等分しよう」と言ってきた。

 そうなると、Aさん夫婦は住む家を失って賃貸に移らなければならない。迷った結果、不動産担保ローンで自宅を担保に銀行から融資を受け、兄2人に相続分を支払うことにした。返済は80歳までの10年払いだ。

「賃貸住宅に80歳までの10年間住むだけなら、自宅を売っても遺産の取り分で家賃は十分払えた。しかし、100歳まで生きることを考えると、借金で兄たちに遺産の取り分を支払っても、家賃のない自宅に住み続けたほうが得だと計算したからです」(Aさん)

 年金生活の高齢者は借金に抵抗がある。返済分だけ年金の手取りが減って生活が苦しくなるのだから当然だ。しかし「借金で賄う」という選択を視野に入れれば貯金に頼らなくても、年金、資産を担保に不意の出費を乗り切ることは不可能ではない。

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