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最強の乗り放題「おときゅうパス」を使い倒す東北4日間コース

「リゾートしらかみ」車内での津軽の語り部実演(野田隆氏提供)

「リゾートしらかみ」車内での津軽の語り部実演(野田隆氏提供)

『シニア鉄道旅のすすめ』(平凡社新書)の著書もある野田隆氏は、「どうせ『おときゅうパス』を使うなら、東日本管内の数ある観光列車を乗り継ぎ、冬景色とグルメを最大限に楽しむ列車の旅はどうか」と提言する。

 野田氏の挙げたモデルプランでは、まず東京駅から東北新幹線に3時間乗って新青森へ。ここから秋田まで、日本海に沿って走る国内有数の絶景路線として知られる五能線を行く〈リゾートしらかみ〉を使う。全行程を5時間以上かけてゆっくり進むが、車内では津軽三味線や民謡の実演もあって飽きさせない。

「途中、不老ふ死温泉の露天風呂で雪を見ながら疲れを癒して1泊。翌日、秋田に着いたらローカルの男鹿線(単線)で、世界遺産登録で注目された『なまはげ館』に足を延ばしてもいい」(同前)

 2泊目を秋田駅前のホテルメトロポリタンにすると、おときゅう会員なら宿泊は2割引き、直営レストランの食事が5%引きになる。

「秋田からは羽越本線を走る〈特急いなほ〉で酒田まで。そこから再びゆったりシートの観光列車の〈きらきらうえつ〉に乗り換えれば、車内では食材の産直販売もあります。荒波が削り出した奇岩の数々を車窓から眺めつつ、贅沢な“飲み鉄”の旅が続きます」(同前)

 新潟でもう1泊して東京に戻る旅程だが「越後湯沢までは新幹線の車体を写真家・蜷川実花氏のデザインで一新し、車内を美術館に衣替えした『現美新幹線』に乗っておきたい」と野田氏の熱弁は止まらない。同新幹線の車内には燕三条で人気のツバメコーヒー監修のカフェもある。

「この旅程だと、通常なら乗車券と各種特急券代を合計して1人約4万円。それが『おときゅうパス』なら1万5000円です」(同前)

※週刊ポスト2019年1月1・4日号

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