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定額制の音楽配信が普及 私たちの音楽ライフはどう変化したか

「作品」ではなく「BGM」を買っている、という感覚

 一方、Apple Musicに入ったことで、完全にCDを買うことがなくなったというのは、30代前半の男性会社員Bさんだ。

「もともとCDは月に1、2枚しか買わなかったんですが、Apple Musicを使うようになってからはそれだけで十分という感じになりましたね。もうCDはまったく買っていませんが、音楽を聴く機会は確実に増えています。やはり毎月お金を使っていると考えると“聴かなきゃ損”という気分になってしまうので、できるだけいろんなアーティストの曲を聞くようになるんですよね。

 でも、各アーティストに対する“思い入れ”みたいなものは薄れているように感じます。今まではCDを買ったら何度も聴き込むことも多かったのが、サブスク(定額サービス)だとそれが全然なくなってしまいました。“作品を買っている”というよりも、“BGMを買っている”という感覚なのかもしれません」(Bさん)

 そんなBさんにとって、配信サービスの最大の利点は、その場で完結させられるということだ。

「聴きたいと思ったものをとりあえず検索して、その場ですぐに聴けるというのが最大のメリットだと思います。私の場合、そんなにマニアックな曲を聞く方でもないし、大抵の曲が配信されていますからね。CDショップに行く手間が省けて、すごく便利です」(Bさん)

「結局同じような曲しか聴かない」という人も

 Apple Musicは5000万曲以上、Spoitify(プレミアムプラン月980円、フリープランもあり)は4000万曲以上が聴き放題だが、Amazonプライム(年額3900円)会員が利用できる「Prime Music」の場合、聴き放題なのは100万曲以上となっている。曲数が少ないため、聴きたい曲があまりないというケースもあるだろう。このPrime Musicのみを利用しているという30代の女性会社員Cさんの場合、やはり物足りなさを感じているようだ。

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