ビジネス

東証再編、最上位市場の残留目指して自社株買いや合併の動きも

 2005年に一部上場を果たしたソフトブレーンの創業者・宋文洲氏は、そのメリットについて次のように振り返る。

「一部に昇格した途端、会社の信頼が増したということで、銀行からセールスが舞い込んで融資が受けやすくなりました。営業面でも契約が取りやすくなるなどし、強い追い風になった。就職志望者も増え、より優秀な人材を採用しやすくなりました。あと、一部上場してすぐに経団連から入会のお誘いがありましたね。

 私個人で見ても“一部上場の創業者で大株主”となった途端に、銀行から『会社の株を担保にお金を借りませんか?』というお話が一気に増えました。必要ないので借りませんでしたが(笑い)」

 さらに、現場の士気向上にもつながったという。

「社員からは『親が“息子が一部上場企業の社員だと自慢できる”と大変喜んでいる』といった声や、『住宅ローンやクレジットカードの申請がすぐ通るようになった』との声が相次ぎました。こんなにも違うものかと驚きましたね」(同前)

※週刊ポスト2019年4月5日号

関連キーワード

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。