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抜け出せないアンダークラスの恐怖 介護離職を機に中間層から転落も

「未来への扉」を受講し2018年から高級ブランドの美容部員として百貨店に勤務する田端明子さん(仮名・40才)の話。

「以前は中学3年生の息子が学校を休みがちだったため、フルタイムでなく、就業時間の短いパートとして働き、年収は200万円未満でした。講座を受けるにあたって時間的に子育てとのバランスが取りやすく、自分の成長や仕事のやりがいを感じられる美容部員コースを選び、講座修了後は『せっかく挑戦できるチャンスをいただけたのだから』と百貨店の美容部員に応募しました。今では、実働7.5時間のシフト制で働いていて、お客様へスキンケアなどのカウンセリングやメイクアップをし、笑顔でお帰りになる姿を見送る時、『素敵な仕事だな』と思います。

 受講前は、年齢と経験、シングルマザーということで職種や勤務条件が限られていたり、子供との関係に悩んでいましたが、講座を通して前向きに頑張る仲間や日本ロレアルがサポートしてくれ、社会的自立の一歩を踏み出すことができました。 子供にも私の前向きな空気が伝わったのか、学校へ登校するようになり、今は家事を自発的に手伝ってくれるなど、私の仕事を応援してくれています」

 この30年、女性の貧困が進み、今後もアンダークラスに転落する人は増え続けるだろう。そしてそれは、女性や、立場や力が弱い人たちだ。しかし、周囲のサポートや対策で「貧困の連鎖」は断ち切ることができるのだ。

※女性セブン2019年5月2日号

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