中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

私の経験した「社畜」生活のリアル 会社に寝泊まり、飲み会終わりの朝焼けに達成感

 朝焼けを見ながらこの雀の鳴き声を聞くにつれ「あぁ、オレも大東京で社会人になったんだなァ……」と感慨にふけるのでした。そして、ペーペーの私は9時半の定時出社で、先輩がやって来るのは11時ぐらいでした。

美女好きクライアントのために必死になる

 パソコン関連のイベントを秋葉原でやったのですが、クライアントに美女好きな男性がいました。すると、営業担当が「○○さん(クライアント)が、今回のイベントコンパニオンの美女の写真が欲しいってさ。お前、撮ってきてアルバム作ってくれよ」と言います。私は各社のブースをまわり、その中の一番の美女(自分基準)に「すいません、写真を撮らせていただけませんでしょうか」とお願いをし、写真撮影をし、終了後はすぐに現像に出し、アルバムを作りました。イベントの報告会の最後に「あのぉ……。この前のイベントのさらなる報告書がありますが……」と営業がおずおずと出し、クライアントが「ガハハハ!」とやるのです。

「あなたみたいな社畜とは付き合えない」とフラれる

 社畜時代の思い出としては、これが極め付けかもしれません。私は入社2年目(平成10年・1998年)の夏まで上記のような生活をしていました。そんな中、1995年から付き合っていたオーストラリア人の女性がいたのですが、彼女も1998年に社会人になりました。彼女はメーカー勤務だったのですが、それ程忙しくなく、無駄な残業やら付き合いはしていなかった。そんな中、デートもままならず、彼女の家に時々行く程度の関係になっていました。

 そして、6月にサッカーW杯フランス大会が開幕します。すると、彼女の家に行ってもひたすらテレビでサッカーを見ているだけの私がいます。「なんでそんなにサッカーばっか見てるの!」と言われるも「日本が初めて出たんだからしょうがないじゃん!」なんて話になります。大会が終わる頃には彼女はすっかり呆れてしまい、ある日、私の家のテーブルには「あなたみたいな社畜(ワーカホリックでサッカーしか興味ない男)とは付き合えないのでSAYONARA」と書いてありました。

 平成で社畜も終わりになるといいですね。

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