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美容室で進む「紙の雑誌」離れ 読み放題タブレット導入で何が変わる?

タブレット端末を導入する美容室が増加しているという(イメージ)

タブレット端末を導入する美容室が増加しているという(イメージ)

 20代の女性会社員・Aさんが利用している美容室は、最近になって雑誌の定期購読をやめ、タブレット端末を置くようになった。端末には、電子雑誌の読み放題サービスが入っている。そうした美容室が、最近増えているのだという。

 月額料金を支払えば、人気のファッションやライフスタイルを中心に最新号とそのバックナンバーが読み放題となるサービスは、様々な事業社がしのぎを削っている。そうしたなか、「dマガジン」や「楽天マガジン」は、飲食店や病院、美容室など、雑誌を用意することの多い業態向けに、法人プランを提供。アプリ用の端末やWi-fiなどの通信環境さえ事業者側で用意すれば、月額数百~数千円で利用できる。

普段は手にすることがない雑誌を読むきっかけに

 普段は美容室以外で雑誌を読むことはほとんどないという30代女性・Aさん。最初はタブレットに戸惑ったが、すぐにそのメリットに気づいたと語る。

「雑誌は読む時に正直重たいし、めくってみても興味がない雑誌だと、すぐに閉じてしまって手持ち無沙汰になってしまいます。タブレットだと軽いし、好きな雑誌を読めるのはいいですね。普段は手にすることがない雑誌を少し読んでみるきっかけになりますし、興味がなかったらすぐ別の雑誌にうつることもできる」(Aさん)

雑誌の定期購読を辞めコストカットに

 導入する店舗側には、どのような利点があるのだろうか。都内の私鉄沿線で美容室を経営するBさんは、約1年前に雑誌から「楽天マガジン」に切り替えた。比較検討のうえ、月額法人料金が5000円からの「dマガジン」に対し、月の料金が約500円で済む「楽天マガジン」を選んだのだという。今までは月刊誌を中心に約15誌を、年間15万円ほどで定期購読していたが、約25分の1の金額にコストカット。購入したタブレット端末10台分の“元”はとれると笑顔だ。

「開店以来、漫然と続けていた定期購読をスパッと辞めました。費用面もかなり安く済んでるし、満足しています。一部の人気雑誌が読み放題対象外ではありますが、お客さんからの反応も良好ですね。雑誌時代、地味に手間だったのが、掃除です。ページとページの間に入り込む髪の毛を気にしなくてよくなったので、ずいぶん楽になりました。また古紙回収に出す必要があったので、ゴミも大幅に減りましたね」(Bさん)

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