閉じる ×
キャリア

老後の安心のためには「夫婦共働き」が最適 しかし貧困男性の多くは生涯未婚…

男性は年収が低いほど未婚率が高い

男性は年収が低いほど未婚率が高い

“人生100年時代”における「老後資金2000万円不足問題」の本質は、老後が長すぎることにある。20歳から60歳まで40年間、サラリーマンの夫が年金保険料を納めただけで、夫婦が100歳まで、2人合わせて計80年間安心して生きていけるなどという法外な話があるはずはない。

 新著『上級国民/下級国民』が話題の作家の橘玲氏によると、その唯一の答えは「老後を短くする」ことだという。60歳の定年時に貯金がなくても、80歳まで働けば「老後」は40年から20年に半分になる。そうして「長く働く」ようにしたうえで、妻と2人で取り組むことが重要、と橘氏は提言する。

 * * *
 サラリーマンと専業主婦の世帯モデルの弱点は、夫の収入に経済的リスクが集中していることだ。そのため夫は会社にしがみつくしかなく、妻は仮に夫からDVを受けていても耐えるしかない。こうして破綻していく家庭はいくらでもある。

 それに対して共働きなら、どちらかが仕事を失ってもリスクヘッジができているし、妻に収入があれば、夫の定年後の再就職の口もじっくり探すことができる。

 専業主婦だからといってあきらめる必要はない。私の知り合いは大学を出てからいちども働いた経験がなかったが、子育てが終わった40代半ばから学習教材の会社で契約社員として働き始めた。そこで高い評価を得て、いまでは時給2000円で週3日ほど勤務している。70歳まで働きたいといっているから、生涯収入は5000万円を超えるだろう。これだけのお金があれば、老後生活は大きく変わるはずだ。

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。