キャリア

“並の中の並”な日本のシニア平均値の65歳男性、友人の数は15人

 前出の「家計調査」によれば、教養、娯楽、趣味などのための商品やサービスへの平均支出は月2万4465円だった。定年後は妻と共通の趣味を……などと考える男性は多いが、趣味が増えれば出費もかさむということだ。

 昼寝から目を覚ました山田氏は、日課とするウォーキングに出かけた。外に出ると、同世代のシニアが散歩したり、庭いじりをする姿をよく見かける。顔見知りになって、挨拶を交わすようになった人も少なくない。

 前出の「社会生活基本調査」によると、65~69歳が1日に費やすスポーツの平均時間は19分。まだまだ体力に自信がある山田氏の握力は40.19キロ。6分間歩行は631.34mだ(スポーツ庁「体力・運動能力調査」平成29年度の65~69歳男性)。

 60~79歳を対象にした「電通中高年調査2015」では、「50歳以降に新たに始めた趣味・スポーツ」の男性のトップは「ウォーキング・散歩」で「盆栽・庭いじり・ガーデニング・家庭菜園」が続いた。

友人は「15人」から「18人」に

 山田氏は、定年退職後に出会った地域の人々と、時折地域の会合で飲む機会がある。酔っ払うと昔を懐かしがる山田氏は、永遠のヒロインである吉永小百合や長嶋茂雄の話題で同年代の男性たちと盛り上がる。

 ソニー生命が実施した「シニアの生活意識調査2018」によると、シニア男性が好きな芸能人は1位が「吉永小百合」で、「タモリ」、「綾瀬はるか」、「深田恭子」が続く。

 前出の「シニア層の健康・生活意識調査レポート」で友人の数の平均は60代が「15.3人」で、70代になると「18.5人」と微増した。

 山田氏は定年後、会社時代の同僚との付き合いは徐々に少なくなったが、代わりに地域に友人ができたことが何より嬉しい。

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