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家計

亡くなった親の航空会社のマイルを相続することはできるか

親のマイルを相続する権利はあるか?

親のマイルを相続する権利はあるか?

 財布の中を覗けば、誰でも1枚や2枚はポイントカードが入っているはず。ああいったカードのポイントはバカにならない額になる場合もあるが、亡くなった父が保有していたカードのポイントやマイレージを相続することはできるのか? 弁護士の竹下正己氏が回答する。

【相談】
 父の葬儀で話題になったのですが、例えば、父が所有していた電車のスイカの残高や飛行機のマイル、クレジットカードを使用した際のポイントも、土地や預貯金などと同様に相続できるのでしょうか。父は生前、渉外部に勤務しており、出張が多く、相当な航空会社のマイル数を保有しているはずなんです。

【回答】
 被相続人が電子決済で利用していたカード類が関東であれば、スイカやパスモ、関西ならイコカなどのように、チャージして使用するカードなら前払い式であり、残高が相続されるのは当然です。

 ただし、カード自体は鉄道会社などの発行会社の物ですから、相続するには利用するか、カードを返して現金化することになります。JR東日本の規約では、現金化にはカード所持人の身分証明書が必要で、相続の場合も同様であると思いますが、確認してください。クレジットカードは、カード会社の立替金を後から支払うのですから、カードに財産的価値はなく、逆に立替金支払債務の相続があるだけです。

 ポイントの場合、対価を払って取得する有償式のものは、前払い式で相続の対象になりえます。しかし、タダで提供されるポイントは、カード発行会社の一種のオマケみたいなもの。

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