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預金引き出しで警察通報も 高齢者の「年齢制限」が社会問題化

 実際に今年1月から、りそな銀行と埼玉りそな銀行は、詐欺被害防止策として、過去3年間にキャッシュカードによるATM利用がない70歳以上を対象に1日の引き出し・振り込み額の上限を10万円に制限している。年齢や限度額はさまざまだが、高齢者の利用が多い信用金庫を含め、同様の対応を実施する金融機関は多い。

 地域の警察と連携するケースもあり、千葉県警浦安署では60歳以上、大阪府警富田林署では65歳以上の人が100万円以上引き出す場合、警察への通報を求めている。

 金融機関側の“詐欺被害を防止したい”という姿勢が、結果として一部に「自分の預金すら自由に下ろせない」という状況を生んでしまっているのだ。

※週刊ポスト2019年9月20・27日号

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