中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

ベトナムで実感した韓国人観光客の存在感、個人レベルでは関係も良好

ベトナム・ハノイで見た韓国人の存在感とは?(筆者撮影)

ベトナム・ハノイで見た韓国人の存在感とは?(筆者撮影)

 日韓関係の悪化の影響により、韓国からの訪日観光客が激減しているが、一方で彼らは行き先を東南アジアに変えている、とも報じられている。先日ベトナムの首都・ハノイを訪れたネットニュース編集者の中川淳一郎氏が感じた、現地での韓国人の存在感についてリポートする。

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 対馬や九州で韓国人観光客が減っていて「地元悲鳴」といった記事を9月に入ってからよく見るようになりました。そんな中、ベトナム・ハノイへ行ったのですが、現地では韓国人需要がかなり高いと感じました。何しろ街中でハングルを見ることが多いし、韓国人観光客も多い。元から韓国人にとって人気の観光地だったため、環境が整備されていたうえに、日本観光を予定していたけど、昨今の情勢を踏まえてベトナム観光に切り替えた人々もいるのかもしれません。

 ハングルの看板が目立つ通りもあって、プルコギと少し似た焼肉を出す店に多くの韓国人がいました。ベトナムの焼肉は鉄板の上にアルミホイルを敷き、その上にマーガリンと油を敷き、肉や野菜や海鮮を焼くというもの。

 ハングルで看板が出ているマッサージ屋もあるし、客引きのベトナム人から声を掛けられる時はまず「コリア?」と聞かれることの方が圧倒的に多かったです。それだけベトナム人にとっては韓国人の存在が大きいのでしょう。

 世界遺産のハロン湾へ行った時もハングルの書かれた観光バスを多く見かけました。1台だけJTBの日本人ツアーのバスもありましたが、やはり韓国人観光客の方が多かった印象です。あ、とはいっても一番多かったのは(国籍はさておき)白人です。

現地の韓国系スーパーでは「日本製品不買」のステッカーもあったが…

現地の韓国系スーパーでは「日本製品不買」のステッカーもあったが…

 そんな中、ハノイには韓国系のスーパーマーケットがあったのでドアのところを見てみると「Made in Japan」の文字とともに、何かハングルが書いてあります。これを翻訳機能を使って訳してみると「日本産製品を購入・販売しない!!!」となりました。日韓関係の悪化とは関係ないはずのベトナムでもここまでやる広報能力と根性というものには正直脱帽しました。当然、近くにある日系のスーパーでは「Made in Korea」の文字とともに「購入・販売しない!!!」なんて貼り紙はありません。

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