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芸歴10年目の女芸人が明かす「男社会で生き抜く難しさ」

女芸人ならではの苦労とは?

 テレビで活躍する女芸人が増えてきている。2017年には『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ系)という、女芸人にスポットを当てた賞レースも始まり、業界内での注目度も高い。ただ、やはり芸人の世界で女芸人は少数派であり、女性が芸人としてやっていくにはかなりの覚悟が必要となるようだ。

 女芸人のAさん(芸歴10年目)に話を聞いた。

「私が芸人を始めた頃は今ほど女芸人は多くなかったです。当時は『女芸人=つまらない』と見られることが多くてライブではネタをまともに見てもらえずとても悔しかったのを覚えています。最近、バラエティで活躍する女芸人が増えてきてやっと市民権を得てきたようで、とても嬉しいです。『THE W』の存在も大きいと思います」(Aさん、以下同)

 女芸人が男芸人と肩を並べて活躍できる時代になってきているが、それでも女芸人ならではの悩みがあるという。

「男の芸人は『男芸人』とはあまり言われないのに、女の芸人だけ『女芸人』って言われていることに実はちょっと抵抗があります。『女性芸人』という呼び方をされることもありますが、やはり『女芸人』という言葉が一つのキャラみたいになっているんでしょうね。芸人は男社会だから仕方ないとは思っていますけどね。あと、女を捨てないといけない部分もあるけど本当に捨ててしまったらただの下品に見えてウケないし、女を残し過ぎるとそれはそれでウケないし……、難しいですね」

 森三中(大島美幸、村上知子、黒沢かずこ)やオアシズ(光浦靖子、大久保佳代子)など、現在活躍している女芸人を見てみると、男芸人にはできない笑いの取り方をしており、女性としての魅力を残しつつ、うまく立ち振る舞っているように見える。ゆりやんレトリィバァやガンバレルーヤ(まひる、よしこ)など若手女芸人の活躍も目立っている。

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