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地政学リスク浮上時に注目すべき「リスク回避資産」の動向

2020年1月15日 20:00

地政学リスクが高まったときトレーダーが注目すべき市場とは
地政学リスクが高まったときにトレーダーが注目すべき市場とは

 一触即発の危機を迎えていたイランとアメリカは、互いに軍事衝突を避けたい意向を表明したことで、騒動は一旦の落ち着きを見せているが、リスクが再燃する可能性はある。こうした事態に投資家はどのような備えをすればよいのだろうか。FX(外国為替証拠金取引)などのカリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんが、突発的なリスク浮上時に注目すべき市場について解説する。

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 今回のイランとアメリカの問題のように、地政学リスクが表面化すると円買い、株安などが進みますが、時間が経ち、パニックが収り始めると、往々にして元の価格水準に戻りやすいものです。これは歴史上繰り返していることなので、私は慌てず淡々とチャート分析をもとにトレードするようにしています。

 地政学リスクの進行で急速に円買いが行われたものの、早々と価格が反転した例はいくつかあります。2011年の東日本大震災では、ドル円はそれまで1ドル=約82円で推移していたのが、震災から数日で1ドル=76円程度まで急落したものの、そこから持ち直し翌月には1ドル=85円台まで上昇。当時はアメリカやイギリス等の中央銀行が日本のために協調して市場介入(相場の過剰変動を抑制するために行う措置)を行った影響もありますが、急激な円高に見舞われたときは早期の巻き戻しもある、ということは頭に入れておくべきでしょう。

 地政学リスクはいつ現れるかわからないものですが、騒動直後は特定の市場に影響が見られるため、それらの市場を観察することで、マーケットが落ち着きを取り戻したのかどうかを判断することも可能です。代表的なリスク回避資産を見ていきましょう。

 まず日本円は「有事の円買い」と言われるように、逃避先の資産として扱われやすいです。また、スイスフランも同様にリスク回避資産として見られることが多いため、FXではこの2通貨の動向に注意しておくとよいでしょう。

 金(ゴールド)は昔から信頼の高い実物資産のため、地政学リスクや経済危機が顕在化すると、買いが集まり価格も上昇しやすい傾向にあります。金融緩和により、市場への資金供給が多い昨今、機関投資家の中には資産を金に換えて保有する動きも出ており、価格が一定水準から下落しにくいことも、資産逃避先として信頼を集めるひとつの理由でしょう。

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