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電話番号がわかれば偽メールが届く

 昔から注意喚起が何度もなされてきた古典的な手口であるにもかかわらず、被害者が後をたたないのは、「振り込め詐欺」のように細部がアップデートされ、より巧妙になっているためだ。最近、目立つのはSMS(ショートメッセージサービス)を用いた巧妙なフィッシングだという。

「迷惑メール対策ソフトの利用者が増え、『変なメールは危ない』との意識も高まったので、一般のパソコンやスマホに届くメールでは偽サイトに誘導しにくくなっています。しかし電話番号宛てのSMSだと警戒心が緩み、つい開封してしまう場合が多い。

 例えば、『東京オリンピックのチケットが当たります。大至急コチラのサイトで確認してください』というSMSが届くと、つい開けてしまう。年配で老眼の人は、細かい字で『まだチケットが当たります』と書いてあるとほかの内容をしっかり読めなかったとしても、反射的にクリックしてしまう」(国際ジャーナリストの山田敏弘さん)

 加えて最近は宅配会社の不在通知を装い、「再配達希望ならクリックしてください」というSMSが届き、そこから住所などの個人情報を抜かれることも多いので要注意だ。

 しかもハッカーたちはすぐに「金銭」を狙おうとせず、じっくり情報を集めてから罠を仕掛ける。

「いまや、“泥棒に入るならば家の中よりスマホやパソコンの中”といわれるほどです。検索履歴や購入履歴、SNSに収められている写真や地図アプリなどの情報を入手すれば、その人の趣味や交友関係、健康状態に移動距離から、いつどこで誰と何を食べたかまですべてわかります。スマホやパソコンは個人情報の宝庫なのです」(山田さん)

 実際、過去のSNSへの投稿や検索履歴などを抜き取られた結果、持病を持っていることが明らかになった高齢男性が、病気に効く薬を売る業者を騙(かた)ったフィッシングメールを受信。藁にもすがるような思いでクリックし、引っかかったケースもあるという。

※女性セブン2020年3月5日号

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