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携帯ショップ店員が明かす「学割キャンペーン」の裏事情

契約獲得に苦心する「学割キャンペーン」の実態は(イメージ)

契約獲得に苦心する「学割キャンペーン」の実態は(イメージ)

 春は携帯・スマホ業界にとって最大の商戦期。4月に新年度を迎える日本では、進級や進学、就職を機に「携帯デビュー」する学生が多いことから、携帯キャリアはあの手この手を使って、新規契約を促すキャンペーンを実施する。

 大手通信キャリアで携帯ショップの統括をするA氏は、「1月から3月までの3か月間は、携帯ショップにとって1年間の売り上げの半分を占めるといってもいいかき入れ時。1年間で最も新規契約を見込める時期を牽引するのが、『学割キャンペーン』です」と話す。

学生の8割が両親と同じ携帯キャリアを選ぶが…

 携帯キャリアが学割キャンペーンを重要視するのは、新規の契約が多数獲得出来る時期だから。スマートフォンの保有率が年々鈍化して、新規ユーザーの取り込みが難しくなっている中、学生は格好のターゲットとなっている。

「他キャリアから家族まるごと乗り換えて欲しいのが本音ですが、学生の約8割が、両親と同じ携帯キャリアを選びます。それでも、子どもに契約してもらえれば、親の契約も事実上2年間拘束出来るので、携帯ショップは契約の獲得に躍起になるのです」(A氏、以下「」内同)

 巨額の出稿費を支払ってテレビCMに投資するのはもちろんのこと、店舗も学割キャンペーン一色になるのが毎年の風物詩だ。

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