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オンライン講義が加速させる大学生のスクールカースト意識

オンライン講義で学生たちに新たなストレスも?(イメージ)

オンライン講義で学生たちに新たなストレスも?(イメージ)

 新型コロナウイルスの感染拡大が収束しない中、多くの大学はオンライン講義をスタートさせている。これまでになかった試みだけに、サーバーダウンなどのシステムトラブルも多く、今後も続けていくうえでは多くの課題が残されている。

 そうしたなか、講義にZoomやGoogle Meetsなどのウェブ会議サービスが導入されたことで、学生たちの間での目に見えない序列、通称“スクールカースト”が顕在化されるようになった、という声も出ている。

 都内の私立大学に通う女子大生Aさん(20歳)が語る。

「先日、講義がオンラインでスタートしました。いわゆる『陽キャラ』の学生は講義がスタートすると『久しぶりー!』『元気だった? オンライン飲みしよ!』などと盛り上がっていましたね。とくに可愛い子はしっかりと化粧をして、盛れる状態でスタンバイしています。先生は『個人情報保護のためにバーチャル背景か、白壁を推奨します』とアナウンスしていたのですが、あえて可愛い自室を映り込ませて美容系YouTuberのようにしている子もいました。

 私は自分に自信もないですし、一覧で30名以上の顔が映るシステムが本当に嫌で、これが続くと思うとストレスで仕方ない。イケメンや美女、陽キャラはオンライン講義でもカメラの前で堂々としているけれど、そうじゃない人もいる。肩身が狭いし、『スクールカーストが大学でもあるんだ』と見せつけられたようで、辛いです」(Aさん)

 通常の講義であれば、学生は教員側を向いて座るため、学生同士が互いの顔をまじまじと見合わせることはない。大人数のオンライン講義の場合はビデオをオフにしても大丈夫なケースはあるが、他方で少人数ゼミなどの場合、ビデオをオフにすることが許されない。

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